ウリジンの生理作用
哺乳類の睡眠中枢とみなされる視床下部の神経細胞には、ウリジンで興奮が抑えられるものと高まるものとがあります。
したがって、ウリジンは液性情報として前脳基底部の神経回路に到達して、ニューロン活動を調節していると考えられます。
岡崎国立共同研究機構生理学研究所の教授らによると、ザリガニの腹部神経節にある神経細胞の興奮は、ウリジンで完全に抑制されます。
ウリジンは、睡眠促進効果をひきおこす程度の用量では、ラットの脳温にほとんど影響をおよぼすことはありません。
しかし、多量のウリジンを静脈内に注射すると、ウサギの直腸温は2時間後に約0.4℃、3時間後に約0.8℃の上昇を示します。
このような発熱作用は、ウリジンが白血球にはたらきかけて、内因性の発熱物質を放出させるからです。
その時間経過からみると、ウリジンのこのようなはたらきは、もう一つの睡眠物質であるムラミルジペプチド(MDP)が示す作用とよく似ているといわれています。
また、ヒトでも多量のウリジンを連続的に静脈内に注入すると、39℃にもなる発熱がおこります。
このことからみて、ウリジンも体温と布団 羽毛での睡眠調節のどちらにも関連している可能性がないとはいえません。